日記

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【インストアベーカリー(パン製造小売業)】

戦後の食料不足の時代に米軍が小麦粉を放出し、パン製造企業の
基礎ができた。1950年にイーストが自由化、51年には小麦粉が
自由化された。そして、大手製パン工場が続々と建設された。

日本の家庭では、食生活の洋風化と共にパン食が根づいていった。
消費生活が量から質へと変化していく中で、1970年頃から、オー
ブンフレッシュ(焼きたて)を売りものにするインストアベーカ
リー(以下、「ベーカリー」)が設営されるようになったのである。

1972年に、「ベーカリー」はパン小売業全体の12.8%であったが、
1990年代には他のパン小売業を逆転し、2016年にはパン小売業
全体の86.4%が「ベーカリー」になっている。

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ベーカリー」は、スーパーの生鮮4品の一つとして不可欠となり、
空き店舗だらけの商店街やショッピングセンターでも、最後まで
大勢の客を集めて賑わっている。

パンは日常の食品であり、年代を問わず、高齢者にも人気が高い。
駅前や商店街の「ベーカリー」では、一人暮らしのような高齢者が、
自分一人分のパンを買う姿をよく見かける。

会社の上司の父上の葬儀に行くと、最後の言葉は「明日の朝食は
パンにして」だったという。私の父親もパンが大好きで、病床で
言葉が喋れなくなってから、最後に大きな声で「パン」と寝言を
言った。母親は、胃が全部なくなっても、パンを好きなように
食べさせてあげたらよかったと悔やんでいた。

一方、「ベーカリー」をやりたいという若者が多いが、パン作りを
事業としてすることには大変な困難を伴う。おいしいパンを作る
技術があっても、原価計算をすると成り立たない。

私の二女は、大手製粉会社のクッキングパートナーとしてパン教
室を主宰していた母親を見てパン作りに興味をもち、学生時代は
「ベーカリー」でアルバイトをして、すっかりはまってしまった。

大学卒業直前に先輩と「ベーカリー」をやりたいと言い出したので
大変慌てたことがあった。ガス・オーブンなどの巨額の設備投資、
早朝から重い鉄板を持ち運ぶ重労働、そして、原価節減のために
材料の量質を落とさねばならない悔しさには耐えられないだろう。

パン作りの特技を生かす他の方法を考えなければならないと思う。


カテゴリ
経営戦略
日時
2020年06月22日09:08
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