日記

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【「オンライン葬儀」と「家族葬」】

コロナの影響で、「オンライン葬儀」が、話題を集めている。

葬儀は、公私を問わず、いつ起こるかわからない行事である。
会社で庶務担当をしていると、社内の他の部署で葬儀がある
時でも、代表として香典を集めて駆けつける必要があった。
田舎の親族の葬儀でも、葬儀は最も大切にされている行事で、
大勢の来訪者の他、近所の人たちが詰めかけて、その接待が
大変だった。

「オンライン葬儀」とは名案である。参列する側にとっても、
来てもらう側にとっても、負担が軽くなるのは間違いない。

私の両親が希望したのは「家族層」だった。参列してもらう
親族も組織もなかったので、現実的な選択だった。そして、
寺社の世話にもならず、母親のエレクトーンの演奏テープで
遺言どおりの「音楽葬」をすることができた。

一つだけ、守ることができなかったこだわりの遺言があった。
「孫に死に顔を見せるな。」ということである。

普通の葬儀では、参列者がお棺の中を覗き込んで、お別れの
挨拶をする。しかし、孫達には元気な時の生き生きした顔を
記憶に残してほしいというのが、母親の願いだった。

母親が、大規模有料老人ホームの浴室で、一人で入浴中に転
倒し、死亡しているのを発見されたのは午後7時半である。
警察の検死後、神戸の自宅へ連れて帰ったのは10時だった。

三重県在住の弟は、夜間の塾の授業をすませてから、夕食を
食べながら車をとばして、深夜2時に到着した。ところが、
幼い姪に一人で留守番をさせるわけにいかないので、一緒に
連れてきたのである。

「孫に死に顔を見せるな。」という遺言を守るのであれば、
姪に母親の顔を見せるわけにいかない。しかし、姪本人は、
別れの挨拶をするつもりでついてきている。

母親は、「孫達には元気な時の顔を記憶に残してほしい。」と
言ったが、その時の死に顔は生きていた時と全く変わらない
美しい顔だった。

母親もわかってくれるだろうと思って、私は弟とその家族に
何も言わなかった。

オンラインが可能であれば、弟一家が深夜に車で駆けつける
必要はなかっただろうと、ぼんやりと考えている。


カテゴリ
高齢社会
日時
2020年06月30日09:04
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