日記

日記

【最大最後の大規模開発住宅地】

前職の会社で、最大最後の大規模開発住宅団地になったのは
神戸市北区の「花山手住宅地」です。

長年のノウハウに加えて、新しい試みが3つありました。

一つは、初めての大手ゼネコンに工事を発注したことです。
最新式の機械を使ったので、工期が大幅に短縮されました。

二つ目は、新しい販売戦略です。
従来の開発団地では、まず周辺部の区画を格安で販売して
人気を集め、中心へいくにつれて少しずつ高くなる価格を
設定していました。
今回は、中心部から分譲を始めて街づくりを目指しました。

三つ目は、中心部に食品スーパーを誘致したことです。
食品スーパーとしては、進入路の入口の有馬街道沿いに出
店する方が、周辺の居住者や通行車両の集客を見込めると
思うのですが、早期の街づくりに協力してもらいました。

買い物のために、有馬街道から進入路を上ってくる車は
少なかったようです。また、全854区画が完売すれば、
団地内の居住者だけでも相応の売上があると思いますが、
会社決算の都合で、年に20区画しか分譲しませんでした。

私が他の団地の分譲を担当した時は、竣工した340区画
余りの1区画も売るなと言われたことがありました。

毎年卸している住宅メーカーに頼みこまれて約束した5区
画も、会社決算の直前に、決済引き渡しを半年遅らせろと
言われました。ところが、住宅メーカーの販売先の顧客が
既に建物の建築の準備をしていたため、引渡しはしないが
建物の建築は黙認するという覚書を交わしました。これに
本社の社印を押印してもらうのに少し苦労しました。

当時の私達の仕事は、社内外から次々に来る問い合わせを
断ることでした。私は、この団地を原価で子会社に渡して
本社で利益を出さずに売る方法はないか真剣に考えました。

後年、この住宅地は、株を買い戻す資金を返済するために、
一括して不動産業者に売却されました。進入路の大きな看
板はその会社の名前に書き換えられ、その不動産業者の開
発物件として宣伝するチラシが、たまたま近くにある私の
マンションのポストにも投函されました。

以前にチラシ配りをしていた後輩は、本当に情けなそうな
顔をしていました。



カテゴリ
経営戦略
日時
2020年06月29日13:29
コメント
(0)
トラックバック
(0)


プロフィール

新神戸中小企業診断士事務所

カレンダー

2020 年 07 月

6月 < > 8月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

最近のコメント

13年07月28日 04:46
Aubree
社歌を訪ねて_「グンゼ」
13年07月27日 10:04
Lydia
タイガース優勝記念ウイ...
13年07月02日 00:13
森のフクロウ
「歌声喫茶「灯(ともし...
13年06月29日 23:03
新神戸中小企業診断士事務所
「歌声喫茶「灯(ともし...
13年06月29日 16:03
森のフクロウ
「歌声喫茶「灯(ともし...
13年02月15日 21:24
新神戸中小企業診断士事務所
事故発生、その時運転士...
13年02月15日 14:22
アオジル神戸センター
事故発生、その時運転士...
13年01月12日 18:30
新長田/むらかみ
須磨寺商店街&須磨寺散...
12年11月27日 13:33
新神戸中小企業診断士事務所
インターネット接続不良
12年11月19日 22:56
新神戸中小企業診断士事務所
健康茶生活

ヒット数

  • 本日: 102 ヒット
  • 過去30日: 8699 ヒット
  • 累計: 414802 ヒット

RSS

rss1.0

rss2.0

QRコード

フリースペース

管理者に通報

利用規約に反している場合は
管理者までお知らせください。

管理者に知らせる