日記

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【「事故の心理」--- 大事故の陰に潜む一個人の異常行動】

大きな事故が起こるたびに、その引き金になった本当の原因は
何だったのかと真剣に考える。

一つは「スピード感覚の麻痺」、もう一つは「代償行為」である。

先日の阪神電車尼崎車庫での脱線事故・・・。
車庫内での運転は、短い線路を低速で走るのでかえって難しい。
私が初めて電車を運転したのは、石屋川車庫の構内だった。
少し慣れてくると、もうちょっとスピードを出したくなる。
スピードが出たところで急なブレーキをかけて、急停車寸前に
エアを半分抜くと滑らかに停車できる。同乗していた教習所の
先生は、「なかなかうまいやないか。」と褒めてくれた。

本線でも、ATSブレーキがかかるまでにどれだけスピードを
出せるかということを競う向きがあった。梅田を発車してから
フルノッチで走ったらどこまで脱線せずに行けるかなどという
若手社員もいた。

車を運転する人であれば理解できるだろう。先日のクレーン車
横転事故も、旋回時のスピードの出し過ぎが原因だったという。

福知山線脱線事故も、スピードの出し過ぎが原因ではあったが、
制限速度のおよそ2倍の140km以上でカーブに進入したのは
常軌を逸していた。その陰には、手前の駅でオーバランして、
日勤教育を受けなければならないという重圧があった。それが
「自暴自棄」あるいは「代償行為」に繋がったのである。

国際線の飛行機のパイロットが出勤する時は、当日の朝、タク
シーが自宅まで迎えにいく。幹部の話によると、パイロットの
家族には、「くれぐれも出勤前に夫婦喧嘩をしないように」と
言っているそうである。それでも、日航機の逆噴射墜落事故が
起こった。ようやく日本へ帰ってきた羽田沖で、パイロットの
一瞬の異常行動が大勢の乗客乗員を危険に陥れた。

私が入社した時、運転士達は、「一国一城の主」と言っていた。
上司の目の届かないところで、全員が決められたとおりに同じ
仕事をしていることが不思議でならなかった。会社としては、
頻繁に添乗することによって事故の予防をしているというが、
事故の芽を完全に摘むことは難しい問題である。


カテゴリ
人事戦略
日時
2020年06月27日09:21
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