日記帳

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2019年8月31日 桓武天皇

 目下、「太平記」を読んでいますが、「太平記」を読む前は、「神皇正統記」を読んでいました。「神皇正統記」の前は、「萬葉集」を読んでいて、丁度、「萬葉集」所収の全4516首を読み終える頃に、「平成」から「令和」への改元がありました。「令和」という新元号が、「萬葉集」に典拠がある、ということでしたので、「萬葉集」を読み終えた後、天皇の事跡について読んでみたい、という気持ちになって、後醍醐天皇の南朝の将であった北畠親房の「神皇正統記」を読み始めたのです。
 日本で最初の正史である「日本書紀」は、この春ごろ読み終えていたのですが、「日本書紀」自体、天皇記のような内容で、歴代の天皇の事跡が詳述されていましたが、「日本書紀」が、奈良時代に編纂されたが故に、持統天皇を最後に書き終っていました。「神皇正統記」は、南北朝時代に執筆されているが故に、後村上天皇まで記述されていました。  
 桓武天皇について北畠親房は、「第五十代、第二十八世、桓武天皇は光仁第一の子。御母皇太后高野の新笠(にいかさ)、贈太政大臣乙継(おとつぐ)の女(むすめ)也。」とのみ書いてありますが、中央公論社刊「日本の歴史」によると、「桓武は、その出生について何におもい悩んだのか。父の血すじはまずよい。天智の一庶腹の系統であるとはいえ、彼は天智の孫という誇りをしっかり抱いていた。ところが母系には帰化人の血が流れている。生母の高野新笠(たかのにいか)は百済からの亡命民の後裔である和乙継(やまとのおとつぐ)の女(むすめ)であった。」。こういう史実は、日本人として知っておくべきでしょう。
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2019年08月31日12:00
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2019年8月30日 戦争

 「太平記」が、「平家物語」ほどに評価されてこなかった理由の一つは、私の推測では、戦場の場面が、余りにむごたらしく詳述されている。文学に昇華される以前の実話になっている。だから、文学的な評価が低かった。しかし、「太平記」に描かれた戦場の惨状は、まさしく現実そのものだ。戦争の現実。それは、南北朝の動乱の時代であれ、何百年後の太平洋戦争の時代であれ、全く変わらない。いつの時代であっても、戦争の惨禍は、筆舌に尽くしがたい。しかし、「太平記」の作者は、凄惨な戦争の事実を、筆舌を尽くして書き残したのです。
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2019年08月30日12:00
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2019年8月29日 評価

 毎朝、「太平記」を読んでいて、いつも思うのは、なぜ「太平記」は、「平家物語」ほどに高く評価されてこなかったのか、という疑問です。私が思うには、「太平記」は実に素晴しい。毎朝、毎朝、実に楽しく読んでいる。基本、南北朝の動乱、という戦争の話ですが、その戦争自体、なぜこれほどに詳細に書かれているのか、唯々、驚嘆するばかりですが、唯に戦争の話だけではなく、戦争という修羅場で繰り広げられる人間模様が、見事に活写されている。作者の、時代を視る眼、人間を視る眼の確かさに感嘆します。


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2019年08月29日12:00
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2019年8月28日 苦労

 「源氏物語」に始まって、ここ十数年来、日本の古典文学を読み続けてきましたが、原文で読むというのは、多少、困難な部分が、あるのはあります。なので新たな作品を読み始める時は、気合がいる。エイ、ヤ、という。さらに読み始めは、その作品の文体に馴染(なじ)むまでには、少々、時間がかかる。しかし慣れてくると、リズムが出てきて、苦も無く、とまではいかなくても、それほど苦労しないでも読めるようになる。
 その程度のことを乗り越えて読み進めると、どの作品も素晴らしい。何百年、千何百年、読み継がれてきた古典文学には、何百年、千何百年の時を超越する内容がある、中身がある。目下読書中の「太平記」も、実に素晴しい。


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2019年08月28日12:00
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2019年8月27日 動乱

 毎朝、「太平記」を読み進めていて、結局のところ、動乱の時代だった。世の中が激変する歴史の転換点であったからこそ、「太平記」が書かれた。「太平記」の著者が誰であったのかは、未だに定かではないそうですが、複数であった、という説があるそうですが、それ、そのことが即ち、激動の時代を生きた人たちが共有した思いが書かれていることに他ならないでしょう。
 今、私たちもまた、激動の時代を生きている。今朝読んだ「太平記」の件(くだり)を実感します。

只今より後、彌(いよいよ)天下静ならずして、佛法も王法も有って無きが如(ごとく)にならん。公家も武家も共に衰微すべき前相を、兼(かね)て呈(あらわ)す物也と、歎かぬ人は無かりけり。


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2019年08月27日12:00
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2019年8月26日 歴史資料

 毎朝、岩波書店刊・日本古典文学大系「太平記 二」を読んでいますが、実に素晴しい。歴史学者が、どう判断されているか知りませんが、「太平記」自体、一級の歴史資料だと思うのですが。南北朝の動乱が、微に入り、細に入り、活写されている。なぜこれほど丁寧に実写されているのか、驚嘆です。
 しかし、「太平記」の素晴しさは、唯に事実が客観的に描写されているだけにとどまらず、絶えず著者(複数でしょうが)の主観的価値判断が下されている。その評価の基準こそ、歴史を視る眼なのです。


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2019年8月25日 危機

 今や、日本は、危険水域に入った、と断定しても過言ではない。ここ一年、二年の間に、かつて経験したことのない存続の危機に突入する。などと、身の程も知らず、無知蒙昧を棚に上げて、言いたい放題を言っていますが、それぐらい、危機感を抱いています。
 なので、私の読書の目的は、如何に未曽有の危機を回避するかの一点にある。そういう意味で、ここ数日、素晴しい新書を二冊読みました。ちくま新書・青柳正規著「文化立国論―日本のソフトパワーの底力」と、光文社新書・内田樹著「街場の、メディア論」。どちらも、私の目下の関心事に最大限、応える内容でした。


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2019年08月25日12:00
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2019年8月24日 パンフレット

 この秋、阪急百貨店梅田本店での催事に出展することになり、初めて店舗紹介のパンフレットを製作しました。これまでもその気にならないわけではなかったのですが、費用と効果を考えて着手できなかったのです。阪急百貨店への出展は、かつてない絶好の機会なので、新たなステージへのチャンスとして最大限活用できればと宣伝パンフレットの製作に踏み切ったのです。
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2019年08月24日12:00
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2019年7月29日 戦争

 「太平記」は、ずっと戦争の話が書いてある。それは、ずっと戦争していたからですが。「太平記」に書かれた戦争、南北朝の争いが、一応収束して、「太平の世」が訪れたが故に、「太平記」が書かれたそうですが、しかし「太平の世」も束の間で、応仁の乱に始まって、戦国時代と、さらに熾烈な戦いが、日本全土で起きた。
 しかし戦国時代も、徳川家康によって天下一統、「天下泰平の世」となり、以後、今日に至るまで、明治維新という大革命が起きながらも、日本国内では、戦争らしい戦争は起きてはいない。


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2019年7月28日 兵法

 毎朝、岩波書店刊・日本古典文学大系「太平記 二」を読んでいますが、素晴しい。先ずもって、読み易い。文章、文意が、明快、明晰だから。古来、「太平記」は、「平家物語」と比較して、一段低く評価されてきたきらいがあるようですが、読み方によっては、そうかもしれないけれど、読み方によっては、そうでもないかもしれない。「太平記」は、長い間、武士の間で、兵法の書として読み継がれて来たそうですが、確かに、戦争における、戦術、戦法の話が、具体的に、かつ詳細に記述されている。さもありなん。


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2019年07月28日12:00
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2019年7月27日 椎名誠

 岩波新書・椎名誠著「活字のサーカス」を読みました。無茶苦茶、面白かった。因みに、私の評価の基準は、「面白い」か、「面白くない」か、の二つに一つです。「面白い」か、「面白くない」か、を、もう少し具体的に書くと、私にとって、その行為に、「意味があった」か、「意味がなかった」か、の二つに一つになる。それはそれとして、「活字のサーカス」は、文字通り、無茶苦茶、面白かった。
 著者の椎名誠は、名前は知っていましたが、顔も知っていたように思いますが、読んだのは初めてです。内容もさることながら、文章が素晴しい。エラそうに言うと、文体と言うか、言いたいことが、実に的確に、読者に伝わるように書いてある。これは、なかなか得難い、至難です。
 内容も、実に面白い。本当に面白い。読みながら、吹き出してしまうぐらい、面白い。唯に、下卑た冗談、読者の劣情をくすぐる下世話な話では、断じて、ない。椎名誠の、体当たり人生からしか得られない、真実がある。気分爽快です。


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2019年07月27日12:00
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2019年7月26日 国定忠治

 岩波新書・高橋敏著「国定忠治」を読みました。日本史の研究論文並みの内容で、丁寧には程遠い読み方でしたが、テーマがテーマなだけに非常に面白かった。私の年上の従兄は剣劇ものが大好きで、子供の頃、「赤木の山も今宵かぎり」みたいな科白を、振りを付けてやっていましたが、私は、そういう趣味は全くなかったので、唯に名前を知っている、という程度にしか知らなかったのですが、実は実在の人物で、さらに幕末間近なので、そんなに昔の古い人ではないそうです。
 著者である高橋敏の意図は、「国定忠治」の活躍は、江戸幕藩体制の瓦解に遠因がある、ということのようでした。「政治」とは、実は「経済」のことで、「経済」とは、「経世済民」で、「世を経(ただし)民を済(すくう)」ことに尽きる。「経世済民」を為しえない「政治」は、統治能力が無いとして、歴史の舞台から退場を余儀なくされる。その過程に、「経世済民」を実行する「国定忠治」が登場し、更に、幕末維新の志士の活躍があった、という結論になるのでしょう。

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2019年07月26日12:00
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2019年7月22日 夜明け

 夜明けは近い。
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2019年07月22日12:00
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2019年7月21日 庶民

 毎朝、岩波書店刊・日本古典文学大系「太平記 二」を読んでいますが、面白い。ところが、何年か前に、「太平記 一」を読んだ時は、左程、面白いとは思わなかったのは、逆に、何故なのか。謎です。
 「太平記」が、面白く読めるのは、先ず、読み易い。本来、「語り物」という「物語」なので、語られる話を聴いて、内容が誰にでも分かる、という前提で書かれているからでしょう。更に、話を聴くのが、ごく普通の庶民であったから、誰が聴いても分かるように書かれている。
 更に言うと、不特定多数の庶民が聴いて、それぞれの共感を得るためには、誰もが共感できる普遍的価値を持っていなければならない。自ずと、話の内容が、普遍的価値を有するようになる。だから、私が読んでも、大いに共感する。
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2019年07月21日12:00
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2019年7月20日 奈落

 新潮社刊・塩野七生著「ローマ人の物語宗仝帝の世紀」を読み終えました。ローマ帝国史上、五賢帝と称せられた、ネルヴァ、トライアヌス、ハドリアヌス、アントニスス・ピヌス、マルクス・アウレリウスの時代の、トライアヌス、ハドリアヌス、アントニスス・ピヌスの治政を詳述しています。巻の最後に、皇帝アントニスス・ピヌスについて、その息子(養子)であり、後継皇帝であったマルクス・アウレリウスが、「自省録」のなかで書き残した一文が、原文のまま掲載されています。
 マルクス・アウレリウスが書き記した、皇帝アントニスス・ピヌスの人物像の偉大さを知るにつけて、我が国の現下の指導者を想起する時、人格、能力、識見の彼我の落差に、唖然とする、慄然とする、呆然とする。これでいいのか、日本。奈落の底は、眼の前にある。
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2019年07月20日12:00
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